本と映画とのんびりな日々。

大学3年生。読書と映画鑑賞が趣味。

雨の日の夜に

こんばんは。Ayaです。




台風が近づいてるせいか、私の住んでいる地域は朝からあいにくの雨模様。


近所の神社の音楽フェスに行こうと思ってたけど、断念しました。


住んでいる家は森の目の前のようなところなので木々にあたる雨の音と、
小鳥のさえずり聴きながら今日は一日中ぼ〜っとしてました。


夜も更け、今は小鳥に変わって、カエルと鈴虫?が鳴いています。雨も相変わらずです。







今日一日、ずっとぼ〜っとしながら考え事をしていたのですが、
頭の中を整理するためにもブログ書いてみようかなと思い、
半年ぶりにはてなブログを開きました。






大学三年生になり、大学から就活のスケジュールを渡されました。
私は社会福祉士という資格を取得する予定ですが、就職は企業にしようと思っています。



社会福祉士の実習時期とインターンシップ、就活の時期は実は丸かぶりなので、
社会福祉士か就活か、どちらか諦めて1つに絞る先輩方が多いです。
そのどちらもを選択している私は、これから先、
とっても厳しいスケジュールになるなと今から身構えてます。


スケジュール帳に秋くらいまでの予定を埋めながら、ふと「なんで私こんなことしてるんだろう?」と思ってしまいました。


そもそも何で社会福祉に進んだんだっけ?
私はどうして就活するんだろう?
自己PR、20年生きてきた中で私の人格を
決定づけるような、そんな大きな出来事ってあった?
大学の授業、生活費のためのアルバイト、将来のための資格、2年後に社会人になるための就活。



頭がパンクしそうです。



一つ一つ答えが出るまで考えたいけれど、
今の私にはそんな余裕もありません。



大学三年生。
私が一年生の時に想像していた姿とは全く違うものになっていました。






私は社会福祉にすごく興味があって今の大学に進学したかと言われると、そうではありません。



田舎と家族と離れて、一人で生活できるようになる為の進学先、という考え方の方が強かったです。
社会福祉に今は興味があるか?と言われると、あります。



私は特に女性を支援する立場の職業に興味があります。

私自身、父との関係が良くなく、小さい頃は暴力を振るわれたこともあります。
両親の間はギクシャク。妹たちを守る為に父の暴力に屈しないと決断し、
母は対立を避けていたので、私が父と対峙しました。

小学、中学、高校と何かあれば私が父に立ち向かいました。大学生の今では殴られることはありません。

他にも理由はありますが、こういう経験をしてきたからこそ、
女性が立ち上がる為の手助けをすることを仕事にしたいと思っています。





ただ、社会福祉の現場でなくとも女性を支援する事は出来ます。
企業就職の方が「社会福祉」という枠にとらわれていない分、その幅も広がります。



男女共同参画社会基本法などの法律があるにも関わらず、
今の社会の現状は昔の男尊女卑を引きずったもののままです。


女性には「ガラスの天井」があり、出世する事の難しさがあります。
ガラスの天井以前に、結婚、出産、子育て、介護の問題など、
女性が社会に出る事を阻もうとするものが多くあります。



男性が自分の将来の選択をする時、上記したような問題を考慮して
何かを諦めるような場面を私は目にしたことがありません。


逆に女性が諦める場面なら何度も見ています。



こうした状況の中で、女性が自分の挑戦したいことに、
臆することなくチャレンジできる環境を作るにはどうすればいいのか?
私に何かできることはないのか?と考えています。



こんな大きなこと言ってると、
「そんなに社会のこと変えたいなら議員とかになるしかなく無い?」と言われてしまいます。



確かにそうなのかも、と思いつつも法律ばかりあっても
現状が何も変わっていないのならそれも意味がないような気もします。




こんな事や、他にも家庭内の事で色々あって、その事も考えながら1日を過ごしました。
全然ぼ〜っとじゃ無いですね。頭の中フル回転です。
でも、まだ解決策は見つからない。苦しいな。



雨の日は気持ちがネガティブになりやすいのも関係してるのかもしれませんね。
私は特に天気に気持ちが引きずられるタイプです。寒いのと冷たいのは嫌いです。




まずは、明日もやらなければいけない事が沢山あるので、一つ一つ終わらせていこうと思います。




今回の投稿で私にとって、ブログは日記のようなものに変わりました。
言葉で伝えるよりも文章の方が伝えやすいので、ブログは私に向いているのかもしれません。




次の投稿では、最近読んだ本の書評を書ければいいな。
お休みなさい。





Aya

ねっとりとした不気味な雰囲気  ウィンドアイ

 

 

 

まだまだ20度を超える日もありますが、

季節はもう秋ですね。

 

 

食欲の秋、勉強の秋、おしゃれの秋…。

秋は何かにとことん乗り込める季節です。

私は断然『読書の秋』です。

 

 

秋に限らず年がら年中、授業の合間もバイトの休憩時間も

ずーっと本を読んでいる私ですが、最近面白い本に出合いました。

読了後にいつも小説を読む時とは違った、

なんだかねっとりとした不気味な雰囲気に

 

自分が飲まれてしまうようなそんな感じのする短編集です。

 

 

 

その本がこちらです。

 

 

ウインドアイ (新潮クレスト・ブックス)

ウインドアイ (新潮クレスト・ブックス)

 

最愛の人を、目や耳を、記憶を、世界との結びつきを失い、戸惑い苦闘する人びとの姿。かすかな笑いののち、得体の知れない不安と恐怖が、読者の現実をも鮮やかに塗り替えていく――。滑稽でいて切実でもある、知覚と認識をめぐる25の物語。ジャンルを超えて現代アメリカ文学の最前線を更新する作家による、待望の第2短篇集。

 

目次

  1. ハッピーエンドでもバットエンドでもない
  2. 重くて暗い独特の世界観をもつ登場人物
  3. 読了後の不思議な感覚

 

 

 

1.ハッピーエンドでもバットエンドでもない

 

この本は25編の短編集なのですが、その中でも私が印象に残ったのは

最初の短編であり、この本の名前にもなっている『ウィンドアイ』です。

 

 

この物語の主人公は兄妹の兄です。

妹と一緒に新しい家を探検して遊んでいると、

外側からしか見えない窓があることに気づきます。

位置を確認し、家の中からその場所に言って探しても

そこに窓はないのです。

これが本の題名にもなっている『ウィンドアイ(風の目)』です。

そのウィンドアイに一番近い窓から妹が身を乗り出し

その存在を確かめようと触れたとき、

妹とウィンドアイが突然消えてしまいます。

 

兄は妹を探し、母親のもとへ行くと母親は

「妹なんて初めからいない」というのです。

ウィンドアイとともに妹まで、初めから何もなかったことになってしまったのです。

 

 

物語は、ここで終わってしまいます。

妹はどうなったのか?

そもそも妹は存在したのか?

ウィンドアイとはいったい何だったのか?

読み終わった後、様々な疑問で頭の中はいっぱいです。

 

ハッピーエンドでもバットエンドでもない

とても不思議な感覚でした。

 

 

 

2.重くて暗い独特の世界観をもつ登場人物

 

 

どの短編作品を読んでも、その独特な世界観にすぐに引き込まれます。

ウィンドアイのように、それぞれの作品には謎の多い存在が登場し

物語をどんどんダークサイドに引きずっていきます。

 

 

「二番目の少年」では、主人公の少年レピンに奇妙な話を

聞かせ続ける男ディアク。

「ダップルグリム」では、主人公の僕を惑わし、

言葉も発することなく目を見つめるだけで

大量殺人へと導く馬のダップルグリム。

 

それぞれの登場人物が、まるで体の奥に何か底なしの闇を

抱えているかのように物語を動かします。

 

 

 

3.読了後の不思議な感覚

 

どのお話も、ハッピーエンドでもバットエンドでもない

不思議な終わり方をしたり、そもそも話の導入部分だけで

終わっているようなものがあったりして読み終わった後は

とても不思議な感覚がします。

 

それと同時に、一つ一つの物語が重くて暗い

正体の分からない何かがあって、読んでいるうちに

それが自分の周りにねっとりと

まとわりついているような感じがします。

私は読み終わった後もしばらく、この感覚が抜けませんでした。

 

 

 

 

軽い気持ちで手に取った短編集でしたが、

1つの物語だけでもとても読みごたえがありました。

読んでいる間に物語のダークな世界観に

どっぷり浸かってしまい現実世界になかなか戻れないほどでした!

短編なので1つの物語もほんの数十ページですが

ズブズブ引き込まれ、まるで底なし沼のようです。

 

 

 

皆さんも読むときは、たかが短編と侮るなかれ、

読み始めたら作者が作り出したねっとりと

包み込むような不気味な雰囲気にたちまち

飲み込まれてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本を読むひと

最近、図書室から借りてきた本をご紹介します。

 

 

 

本を読むひと (新潮クレスト・ブックス)

本を読むひと (新潮クレスト・ブックス)

 

 

パリ郊外の荒れ地に暮らすジプシーの大家族。家長のアンジェリーヌばあさん、息子五人、嫁四人、孫八人のこの一家を、ある図書館員が訪ねてくる。本を読む歓びを伝えたい一心で毎週通ってくる彼女は、まず子どもたちを、やがてその父母を、最後には家長をも変えてゆく。フェミナ賞最終候補となったフランスのロングセラー!

 

 

 

 

特にフランス文学が好きというわけでもないけど、
日本人作家の小説がとても少ないわが大学の図書館で
小説を読もうとなるとおのずと海外作家のひとのものになってしまいます。

 

本を選ぶときは、あらすじや書評があれば読んでみてその時の自分の気分に
本の雰囲気があっていたら借りています。 

 

 

 

 

 

 

目次

1.家族愛
2.ジプシーのフェミニスト
3.本の持つ力

 

 

 

 

 

 

1.ゆがんだ家族愛
図書館員エステールがジプシーの家族に毎週本を読み聞かせる、というのがお話の大きな流れです。
本を読み聞かせながら家族とかかわっていく中で、ジプシーの生活も垣間見えてきます。
ジプシーの家族は助け合いながら生きていますが、

お互いへの怒りや苛立ちを隠すようなことはしません。

妻や子供を殴る、蹴る、怒鳴ることは日常茶飯事。

特に、精神的におかしくなっているシモンは妻のへレナに容赦なく暴力をふるいます。ですが、家長のアンジェリーヌは、それを止めようとしません。

むしろ、妻に落ち度があると思おうとするのです。

アンジェリーヌは、ほかの色々なことにいても家族への愛情に満ちていますが、

この点だけは違和感を覚えました。

 

 

 

 

 

2.ジプシーのフェミニスト 

はっきりとフェミニストフェミニズムとは書いていませんが

このお話の中には一人とても勇気ある女性が出てきます。

先ほども少し触れた、シモンの妻エレナです。

ある日へレナはシモンの暴力に耐えかね、

娘たちを連れて家族の住む空き地から出ていくことを決めます。

ジプシーなので新しく生活を始めるためのお金はありません。

頼れるような人もおらず、これからどうするかも全く分からない。

そんな状況の中でも自分と子供の将来のことを考え、

行動を起こすへレナを見て私も勇気をもらいました。

DVを受けている女性がなぜ逃げないのか?という人がいます。

でも、DVを受けている女性は自分の可能性に気づくことや

自分に価値があることさえも気づくことができない人が多いです。

それだけ、DVによって心身共に壊されてしまうのです。

へレナも精神を病んだシモンに執拗な暴力を受けますが、

その中でも自分や子供のことを考え、行動を起こすということを一人で行いました。

これは、容易な事ではありません。

空き地を出た後のへレナは、職に就き子供たちを学校へ行かせられるようになります。自分で未来を切り開いていくへレナのパワーは、読んでいてとても勇気づけられました。

 

 

 

 

3.本の持つ力 

エステールが本を読み聞かせることによって、まずは子供たちに変化が現れます。

子供たちは本から新しい知識を得ることはもちろん、自分自身で考え、

意見を持つようになっていきます。

 今まできちんとした教育を受けたことのない子供たちが、学び、考えることを知る。

エステールが読んでいるのは子供向けのお話ばかりでしたが、

本の持つ力はほんとうにすごいと思いました。

 

 

 

 

 

『本を読むひと』は激しい起伏があるわけではないけれど、

力強さを感じるような作品でした。

他のフランスの作品では、モーパッサンの短編集しか読んだことがないのですが

どんな感じなんでしょう?

 

他のフランスの作品も読んでみたくなりました。

 

 

本を読むひと (新潮クレスト・ブックス)

                                                                                                                              

はじめまして。

はじめまして。

 

初めてブログを始めます。あやといいます。

簡単に自己紹介を!

 

 

大学2年生、女子、20歳です。

 

小学生の頃から洋楽や洋画に興味を持ち始め、

中学生の頃は部活はほぼ幽霊部員。

毎日家に帰って映画を見てました。

なぜか高校生の時のことはよく覚えてません。

知らぬ間に過ぎ去った感覚です。笑

 

 

最近はミャンマー少数民族ロヒンギャの人

たちへの迫害の問題や世界各地で起こるテロ、

フェミニズムに興味があります。

 

 

ブログというよりは日記感覚で、

日々の生活の中で感じた事や考えた事を

書いていきます。

 

よろしくお願いします😊